抹茶ときなこを組み合わせた商品がトレンドとなっている。スイーツ、観光地のお土産品など、そのジャンルは多岐に渡る。インバウンド需要もあり「matcha and kinako」の表記をメニューなどで目にすることも増えてきた。しかし、いつから抹茶ときなこの組み合わせが市場に出現するようになったのだろうか。世の中には、いつの間にか流行している商品が存在する。タピオカミルクティーが良い代表例だ。流行には必ず理由がある。今回は、抹茶ときなこの相性の良さから黄金コンビが生まれた歴史を考察し、素材の可能性を深めるきっかけとしたい。苦みと甘みのバランス世の中で流行る食品の多くは、味覚に対する満足感が高い。抹茶ときなこは、その代表的な存在。ほろ苦い抹茶とさっぱりとした甘さを持つきなこの組み合わせは、相反するかのような美味しさを一度に楽しめる。苦みと甘みは対極の位置にいるようでいて、その親和性は高い。さらに、苦みと甘みのバランスの良さは、甘いものが好きな人も苦手な人も魅了する。抹茶ときなこは、甘党の人をメインターゲットとしていたスイーツ業界を大きく牽引する。見た目の美しさ人ですら見た目が9割とされる世の中。スイーツも同じで、見た目重視がトレンドとなっている。とくにスイーツ好きの若い世代では、SNSで映えるデカ盛りや可愛さなどがスイーツを選ぶ重要な基準となりつつある。そのなかで、抹茶ときなこの和の色彩の美しさは上品さがあり、幅広い世代の人の心を掴む。抹茶の緑色はクロロフィル、きなこの黄白色は原料そのもの。栄養が気になる人にとっても、自然の色素であることは評価が高い。幅広い調理法抹茶ときなこは、どちらも幅広い調理法を持つ素材である点でも相性が良い。日本では、お餅やドーナツを筆頭にさまざまな調理法が楽しまれている。アメリカでは健康志向が高まり、抹茶やきなこを使ったドリンクメニューが豊富。とくに、抗酸化作用の高いポリフェノールを含む抹茶は、スーパーフードとして注目を集めている。抹茶きなこ黒蜜ラテや抹茶きなこスムージーを始め、フルーツと合わせるなど海外らしいカスタマイズも人気になっている。歴史と伝統ある素材時代の流れとともに、流行り廃りはつきもの。日の目を見なくなってしまったものもあるが、抹茶ときなこは人々の生活にずっと密接している。抹茶は、13世紀の鎌倉時代に臨済宗を伝えた栄西が宋から抹茶法を持ち帰り広めたとされている。きなこの原型は、さらに昔の奈良時代からあったとされる。人々が長い間、抹茶ときなことともに生活を送るなかで、これまで解説してきた相性の良さから和の黄金コンビが自然発生したのではないかと考えられている。ニーズを満たす効果的な栄養素抹茶ときなこの黄金コンビが確立したのは、味覚や調理法などの相性の良さばかりではない。科学的な視点からも、現代人が補うべき栄養素のニーズがマッチした。抹茶ときなこの代表的な栄養素を紹介しよう。抹茶の主な栄養素カテキン:ポリフェノールの一種で生活習慣病の予防効果で注目されている。エピガロカテキンガレート(EGCG)というカテキンは、強力な抗酸化作用や血糖値の上昇の抑制に役立つ。テアニン:リラックス効果があり、ストレスを軽減するアミノ酸の一種。集中力を高める効果もある。きなこの主な栄養素タンパク質:きなこの成分の40%を占める。必須アミノ酸を豊富に含み、筋肉や皮膚、骨の健康維持に貢献。大豆サポニン:ポリフェノールの一種で、抗酸化作用が強いとされる。コレステロール値の低下や動脈硬化予防にも。イソフラボン:女性ホルモンに似た作用を持ち、更年期症状の緩和や美肌効果が期待される。企業も注目!抹茶ときなこがトレンド相性が良く、現代人が補うべき栄養素にもマッチした抹茶ときなこは、企業が注目するトレンド素材で、動画では関連レシピも多く出回っている。これまでに世に生み出された抹茶ときなこの商品を一部紹介する。抹茶きなこポップコーン アメリカ・シカゴ生まれの「ギャレット ポップコーン ショップス®」から限定発売。苦み・香ばしさ・ザクザク食感が共演抹茶きなこあん バランスにこだわった瓶詰のあんこ。トーストやアイスクリームのトッピングに最適抹茶きなこドリンク スタバやMaikoなどで人気。粉末タイプも市販されており、家庭でも楽しめる。抹茶きなこドーナツ ミスタードーナツが代表格。わらび餅やチョコレートを組み合わせたバリエーションも豊富。抹茶ときなこの組み合わせを楽しもう相性の良さや現代人のニーズに合った栄養素から、抹茶ときなこの和の黄金コンビは自然に誕生し、大きな可能性が期待され世界中で注目されている。抹茶ときなこの美味しさと栄養を知らなかった方は、今回の記事をきっかけに食生活に取り入れてみることを勧める。さらに、自分らしいアレンジを加えて抹茶ときなこを身近な食材にしてみよう。海外で注目されるきな粉はこちら